コレたか
どうも大きく運用方法が違うらしい…私最初その程度の印象でした。
しかし、色々な面で両者は全く違う性格を持っています。
資産運用の結果も、インデックスとアクティブでは変わってくるケースが出るでしょう。
投資信託の性格を二分する項目なので、理解することで納得できる資産運用が可能となります。
ここを目指して解説していきます。
インデックスとアクティブの違い
アクティブファンドとインデックスファンドの違いを、以下の通りマトリクス化しました。
運用目標の違い
インデックスファンドとは、特定の株価指数と連動することを目標にしています。
例えば、SBIバンガードS&P500インデックスファンドは、アメリカの株価指数である「S&P500」に連動する運用を目標にしています。
S&P500はアメリカの代表的な500社の株価指数であり、世界的にも影響力を持っている指数です。
そのため、500社の選考は大変厳格です。
このような優良企業の集合体である株価指数に連動すればよい、という考え方がインデックスファンドの基本的な考え方になります。
株価指数に連動しますから、例えば日経平均連動のインデックスファンドであれば、日経平均が下がれば投資信託も下がり、日経平均が上がれば投資信託も上がります。全く同じ結果になるということになります。
アクティブファンドは、投資信託運用会社が選出した銘柄に投資することで、ベンチマークとしている株価指数を上回る運用を目標にしています。
例えば、TOPIXをベンチマークとするアクティブファンドであれば、TOPIXの結果よりもよい結果を出そうとプロの方々が運用します。
カテゴリーとして、特定の株価指数に連動していないということでアクティブに分類されている銘柄も多くあります。
決してアクティブ=リスクが高く積極的に売り買いをしている、といったイメージではありません。
市場全体に暴落の気配が出たりすると、現金化して暴落に備えるといったこともしています。
手数料(信託報酬料)の違い
インデックスファンドとアクティブファンドは、手数料が違います。
商品によりまちまちですが、インデックスファンドはおよそ0.5%前後、アクティブファンドは1.5%前後と、1%の差があります。
運用目標との違いで述べた通り、アクティブは運用会社が投資銘柄を選定して、ベンチマークより良い結果を出さないといけません。選定には企業の調査や分析にコストがかかっています。
そのため、信託報酬料も高くなるという構図です。
インデックスファンドは、例えば先ほどのS&P500連動であれば、S&P500の銘柄すべてを購入して運用すれば完了ですので、アクティブファンドとは手間が全く違います。
そのため、安い信託報酬料で運用が可能となります。
例えば100万円投資するとして、0.5%のインデックスファンドに投資した場合は、一年に5,000円の手数料がかかります。
しかし、1.5%のアクティブファンドに投資した場合は、一年に15,000円の手数料がかかることになります。
20年運用した場合、手数料だけで200,000円の差になってしまうことになります。
主な商品
インデックスファンドは商品名に「インデックス」とつくことが多いです。
最近人気商品になっているのは「SBIバンガードS&P500インデックスファンド」ですね。
S&P500というアメリカの株価指数自体が信頼性高く、インデックスファンドで手数料も安いということで人気です。
アクティブファンドでは、人気という点では「ひふみプラス」という商品が人気です。
2012年に運用開始して、現在の価値は4倍以上になっています。
つまり運用開始時に100万円投資していたら、現在400万以上になっている計算になります。8年で4倍はすごいですね。
インデックスファンド、アクティブファンドどちらを買う?
コレたか
投資に絶対はありません。
S&P500がどんなに過去右肩上がりで推移していたとしても、過去そうであったから今後も同じ展開が期待できるかもしれない、というだけで必ず今後も右肩上がりとは限りません。
ひふみプラスも開始以降元本が4倍に増えたとしても、今後も同じ運用実績になるとは限りません。
この考え方はインデックス・アクティブ共通であり、大切な考え方になります。
増える減る保証はないものの、手数料は絶対的に違います。
つまり、信託報酬料でインデックスファンドにアドバンテージがある、と理解しましょう。
アクティブファンドも、決してダメではありません。ベンチマークより良い実績を出しているアクティブファンドはあります。
しかし、目論見書を読んでも理解することは難しいと思います。
従って、初心者の方々にはインデックスファンドがオススメということになります。
まとめ!
インデックスファンドとアクティブファンドの違いを解説していきました。
どちらも善し悪しがあります。
しかし、アクティブファンドを読み解く力は高スキルであるため、初心者はインデックスファンドがオススメになりますね。