リスクを知ろう

確定拠出年金見直しアイキャッチ画像

皆さん、こんにちは!

確定拠出年金を見直そうの続きになります。

以前のものはこちらに貼っておきますね。

確定拠出年金(企業型)とは?

確定拠出年金(企業型)を見直そう

確定拠出年金を見直そう②

確定拠出年金を見直そう③

 

前回は、様々な投資先銘柄を説明しましたので、いよいよリスク面を考えていきましょう。

 

確定拠出年金で考えるべき最大のリスク

 

確定拠出年金は、拠出して運用したお金を将来、受け取る年金商品になります。

これを理解した上で、考えるべき最大のリスクは

 

増えないことが最大のリスク

確定拠出年金を最初やるとなった際、皆さん思ったと思います。

減ったらどうしよう

確かに減るリスクもあります。今回のコロナ禍では大幅に減ったはずです。

リーマンショックという金融危機はご存知かと思います。

約1年かけてダウ平均は下がり続けまして、最も下がった時は8,000ドルを切りました。

しかし、今のダウ平均はいくらでしょう。

28,000ドルです(2020年9月4日)

最も下がった時の3倍以上です。

 

何が言いたいかというと、短期的に見ると、確かに減る。しかし長期的に見れば、過去の歴史上必ず巻き返せているのです。

※過去の実績上であり、今後も必ずそうなると限らない点は、リスクとして把握してください。

 

さて、確定拠出年金の商品の中に「定期預金的な商品」がありますよね。

元本保証の商品は、減りませんよ。

と総務担当の方が優しく教えていたと思います。

果たして、本当に減らないんでしょうか?

 

こちらで紹介しましたね。

銀行に預けたお金の価値はどんどん下がる!

物価上昇率は海外に引っ張られて確実に上がります。金利が上がらない以上、定期預金的商品の資産価値は確実にどんどん下がります。

 

確定拠出年金とは、必然的に長期運用です。

20年後、30年後物価はどうなっているでしょう?その時に使える資産として増えていないと、年金として意味がないと思います。

拠出した当時の1万円が、いざ使えるとなった時に同じ1万円でも7,000円分の価値にしかならなかったら嫌ですよね。

皆さん昔より物の値段が上がったことはよく把握されていますが、これが先々も起こり得るということに鈍感です。

 

長期運用をする上で最も考えなくてはいけないことは、「減ったらどうしよう」という視点ではなく、「増えなかったらどうしよう」という視点で考えるべきなのです。

もちろん定期預金商品は実質減ってますので、あながち間違いではないです。でも次のステップとして、投資先が見つからないですよね。

定期預金商品ダメ

株投資も減るリスクある

REITも減るリスクある

どこにも拠出できない!となってしまいます。

増えないことはリスク。

ですので、時的に減るリスクを許容して、将来は増えている可能性があるものを考えようということです。

 

 

運用管理費用を考慮しないというリスク

投資信託には運用管理費用がかかります。

これはもう仕方ありません。慈善事業ではないので、取られてしまいます。

運用管理費用を考慮しないのは、大変危険です。

なぜなら、確定拠出年金は長期運用だからです。

運用管理が2%だと、毎年毎年積み立て金から2%取られていきます。

例えば長期で見ると安定的に増えると言われているアメリカ株式市場でも、平均すると年5%前後です(S&P500参照)。

そこから2%取られると考えたら嫌ですよね?半分近くを手数料で取られるのは、とても痛いです。

この数字の感覚が、非常に大事なのです。

この感覚は、全ての金融商品共通です。

 

長期運用であれば、運用管理費用は安い方が断然いいです。

しかし、私が加入している確定拠出年金の日本株アクティブファンド、凄く拠出されています。

安定的に増えると言われている、海外株式の4倍も拠出されています。

皆さん本当に名前だけで決めすぎというのが、よく分かります。

海外の株怖い!

日本株式成長、これなら安心

という点だけで選んでいる人が、めちゃくちゃ多いということです。

長期運用が大前提ですから、運用管理費用は必ずチェックです。

 

一極集中というリスク

いくら海外株式が安定的に増えると言っても、一極集中はリスクです。

これはどんなことにも言えますが、一極集中は危険です。

海外株式だけではなく、日本株式も買おうか、新興国株式も入れようか、REIT入れようか。いやいや、値動きの少ない債権は入れておかないと。

色々悩ましいと思います。

でもじゃあアメリカが暴落した時に、日本は急騰するのかと言ったらそんなことはありません。基本共倒れです。

ですので、個人的には、あまり国別で分散投資しても意味が無いのかと思います。新興国だけは、またちょっと違ったリスクがあるので別ですが、アメリカ株、全世界株、日本株はリスク分散という点では弱いです。結構同じ動き方します。

 

 

 

管理人の個人的結論!

以下完全に個人的な意見です。あくまで一意見として聞いてください。

ある程度年金を受け取るゴールが見えてきたら債権や定期預金的商品に移行させるのが安全でしょう。受け取り間近で暴落されたら、運用して取り返すことはできません。

自分も悩んで色々1年半やりましたけど、少なくとも20代30代は、海外株式(先進国もしくはアメリカ株式)一択かと思います。

暴落しても長期運用で巻き返せる可能性があり、何より資産を大きく増やせる可能性が高いからです。

一極集中が怖ければ、REITや債権を少し入れて置いて、年齢が上がってきた段階で少しづつ増えた分を利益確定として、債権に回していくのがいいと考えています。

 

まとめ

確定拠出年金で考えるべき主なリスクは以上です。

  • 増えないリスク
  • 運用管理費用を考慮しないリスク
  • 一極集中のリスク

1番大事なのは「増えないリスク」です。そして、資産はリスクを許容しないと、増えることはありません。

あとは好きに悩んでみましょう。

ただし、投資は自己責任という事をお忘れなく!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA