注意してくださいと言ってはダメ

皆さん、こんにちは!

暑い日が続きますね…。熱中症にならないようにご注意ください。

 

テレビなど見ているとよく聞くフレーズですよね。

私は普段管理責任者として、色んな人に指示命令を出します。

その中で絶対に言ってはいけないセリフは「注意してください」です。

 

管理責任者として絶対に言わない理由

理由は単純明快です。

聞いた側は何をすればいいか明確ではないからです。

熱中症にご注意ください。

何をすればいいでしょう?

水を飲めばいいですか?いつ?どのタイミングで?

炎天下で動いていて、気分悪くなったなーと思ってから涼しいところに行けばいいですか?

 

ちなみに熱中症になったことありますか?

「あれ?」と思った時点でもう手遅れのケースだってあります。

一気に体が動かなくなり倒れます。

周りに人が居れば助かりますが、居なければ気づいてもらうことができません。

 

列車が参ります。ご注意ください。

駅のホームでこのようなアナウンスがあれば、どうすればいいでしょう?

列車が入線する反対側の端のホームまでいけばいいですか?

入線するホームの端から、列車が来ることを確認すればいいですか?

 

  • 十人十色

考え方は、十人十色です。

あなたの常識は誰かの非常識であり、誰かの非常識はあなたの常識なのです。

マジョリティやマイノリティはあっても、注意してくださいというワードだけで行動を統一させることは不可能です。

 

電車に注意するため、ホームの端から列車が来ることを確認した。

論理的には正しいですよね。対象物を目視するから注意できると思います。個人的には理屈として間違っているとは思えません。

という人もいるんです。

 

だから指示命令は絶対に明確でないといけません。

「列車が参ります。黄色の線の内側に下がってお待ちください」

でないと行動は統一されません。

熱中症は、状況等で対応がバラバラなので一概に全てを網羅できる指示命令は難しいです。詳細は厚労省のホームページなどをご確認いただければと思います。

と、結局熱中症は一言でまとめられないので、テレビ等では「注意してください」と言っているんだと理解しています。

尺もあるでしょうし、やむなしなのかなと思います。

 

注意してくださいの真意

結局「注意してください」とは、思考と責任の丸投げなのです。

特に指示命令者がプロとして発した場合、耳を疑います。

 

聞いた側は、発した人の意図や自分がすべき行動すべてを考えないといけませんし、それが必ずしも結果正しいと評価されるとは限りません。

詳細を言う前の「見出し」として使うまではいいと思います。

 

「皆さん、コロナに感染しないように入店時は注意してください」

「皆さん、コロナに感染しないように入店時は必ずマスク着用。入る際、出る際は手の消毒をしてください」

 

聞く側として、どうすればいいか違いは明確ですよね。

 

結論!

皆さんの周りにいる管理責任者は安易に「注意してください」と言ったりしていませんか?

断言しますが、「注意してください」を普段から多用する管理責任者は無能です。

 

「注意してください」を自分の下で働く人に使うな、と私の部下になる人には必ず言う言葉です。

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