皆さん、こんにちは!
それでは前回に引き続き、確定拠出年金を見直す知識を身につけていきましょう。
過去記事貼っておきますね。
【確定拠出年金見直し②】見直しに必要な最低限の用語を覚えよう
拠出できる商品を知ろう!
今回は、拠出先に何があるのか理解していきましょう。
漠然と
株は怖い!
ですとか
REITって何?
という疑問を解決しましょう。
前回お話した
- 説明書があります。
- インデックス投資信託とアクティブ投資信託
- 運用管理費用
こちらを理解している前提でいきます。
今回も、定期預金的商品は割愛します。
投資先の整理
確定拠出年金を管理している会社次第でありますけれど、皆さんが加入している確定拠出年金の銘柄には、以下銘柄があると思います。
- 日本株式
- 国内債券
- 海外株式
- 海外債券
- 国内REIT
- 海外REIT
- バランス型
大きくこのような分類になっていると思います。
ちょっと説明に入る前に、簡単に「投資信託」を解説しますね。
投資信託の簡単な概要
いろんな会社の、株なら株、債権なら債権が入った、詰め合わせ商品です。複合もあります。
1社の株だけではその会社が倒産してしまうと、ただの紙切れになってしまいます。
しかし投資信託は詰め合わせなので、一社が倒産してしまっても他の会社が問題なければ、問題ないという点が特徴です。
投資信託は、株投資よりもリスク分散された商品なのです。
では、各カテゴリーの説明いきましょう。
日本株式
日本株式投資信託とは、日本の株がたくさん入った詰め合わせ商品のイメージです。
インデックスファンドは「日経平均」や「TOPIX」に連動するものが主なものかと思います。ほかにも指数はありますが、皆さんも馴染みがあると思います。
アクティブファンドも用意されているかもしれません。
詳細は目論見書の「ファンドの特色」項目に記載があると思いますが、例として
- 今後成長が見込める会社に長期的に投資
- 市場価値として割安の会社に投資
このような運用を目指していて、高い運用管理費用である(だいたい2%弱)ファンドがアクティブと判断できそうです。
もしわかりにくければ、日経のHPで、投資信託を名称で検索してみてください。
「運用区分」にインデックスかアクティブか記載がされています。
なお、日本株式は日本国内なので、為替リスクがないという特徴があります。
国内債券
ざっくり言うと、国債(国の借金)や社債(会社の借金)の債券に投資する投資信託です。
一般的に、景気が後退して株価が下落すると債券価格は上昇し、景気が拡大して株価が上昇すると債券価格は下落します。
株と比べて値動きが小さい特徴があります。短期で大きく値上がりすることも値下がりすることもありません。
従って、比較的リスクが少ないという特徴があります。
海外株式
こちらは海外の株がたくさん入った、詰め合わせ商品になります。
海外ですから、アップルやマイクロソフトといった株も入っています。
基本的に確定拠出年金では、インデックスファンドかと思います。
海外の有名な指数は、NYダウ、NASDAQ、S&P500など本当に色々です。
確定拠出年金の海外株式は「MSCIコクサイ指数」に連動するものが多いと思います。
また、外国株式には3つの種類があります。
- 先進国
- 全世界
- 新興国
それぞれリスクが異なります。
とりあえずこの記事では、そこまで覚えていただければOKです。
外国株式は当然海外になるため、為替の影響を受けます。これはリスク要因になってしまいます。
海外債券
こちらは債券投資信託の、海外バージョンになります。
株式同様海外ですので為替リスクがあり、国内債券と比較するとややリスクになります。
国内REIT
REITとは、不動産に投資する投資信託になります。
指標としている指数は、J-REITになると思います。
J-REITも株と同じようにいくつも対象法人がありまして、銘柄として皆さんの馴染みがあるところだと「星野リゾート」や「大江戸温泉」があります。
このように言われるとイメージしやすいですかね。
こういったところも投資法人を作って、投資を受けているのです。
REITは一般的に、中程度のリスクと言われています。
株式よりはリスクがなく、債券よりはある、といったレベル感です。
しかし、今回のコロナでは大暴落して、今現在も株式市場以上に回復できていません。(2020年8月)
海外REIT
こちらは不動産投資信託の海外バージョンとなります。
これも中程度のリスクと言われています。
海外REITも、今回のコロナでは国内REITと同じような動き方になっています。
バランス型
このバランス型は少し曲者です。
国内株式、債券、海外株式、債券、REITの銘柄を投資信託が決めたバランスで買うといったものです。
もうよくわからないから、バランスでいい・・・
という気持ちもわかります。
定期預金的商品よりも全然いいですし、下策ではありません。
結論!
今回の記事では、各拠出先銘柄の簡単な説明をしました。
バランス型がなんとなく魅力的に見えますよね。考えなくていいし、ネーミングも「バランス」って言われるとちゃんと考えてやってくれそうなイメージを持ってしまいます。
でも個人的にですけど、リスクを考えて銘柄選んでほしいんですよ。
もうバランス型にしちゃうと、リスクとか全く考えなくなるので。
ではリスクって何??って話ですよね。
これは次回以降話しましょう。いよいよ見直すべき方向性も見えてくると思います。