コレたか
投資信託って本当に色々な銘柄がありますよね。
長期的に資産を増やしていきたいと考えた時、実は買うべき投資信託は限られます。
この辺りの話は追々…。
さて今回は。
皆さん
とお悩みの方々へ。
人気の「eMAXIS Slimシリーズ」から「新興国株式」「全世界株式」「先進国株式」3つを比較していきたいと思います。
新興国株式×全世界株式×先進国株式 運用実績比較!
eMAXIS Slimとは、業界最低水準の運用コスト(信託報酬料)を目指している投資信託ブランドです。
今でも継続的に運用コストは下がっています。今回の記事を作成するにあたり「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の運用コストが先日下がっていることを知りました。ついに0.2%を切り、0.1%台になりました。
大変人気のある投資信託で「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」においては、20銘柄中7銘柄を受賞するほどの人気です。
私も先進国株式インデックスとバランス8資産均等型に投資しています。
子供のジュニアNISAでは、米国株式(S&P500)でお世話になっています。
そこで、皆さんも結構気になる…
皆さん
皆さん
皆さん
という意見に、グラフを作って直近一年の実績を考察してみようと思います。
前回比較した投資信託も載せておきます。
![](https://yorikae.com/wp-content/uploads/2020/09/SBIバンガードSP500×先進国株式インデックス×楽天・全米株式インデックス-520x300.png)
やっぱり可視化大事ですよね。まずは概要からいきましょう。
目次
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
eMAXIS Slim新興国株式インデックスについて簡単に説明します。
新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
出典:SBI証券 eMAXIS Slim新興国株式インデックス目論見書
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行います。
出典:SBI証券 eMAXIS Slim新興国株式インデックス目論見書
新興国とは。ざっくり言いますと、発展途上の国です。とはいえ投資信託上では、あの中国やロシアもこちらに属します。
今後急速に発展する可能性のある国々があり、先進国よりも高いリターンが出る可能性があります。
しかし、政治的に不安定であること、国としての国際的な信用度が低いことなど、先進国とは違う値下がりリスクが伴います。
なお投資先は、SBI証券のHPより以下となっているようです。(20/10/4 調査時点)
出典:SBI証券 eMAXIS Slim新興国株式インデックス資産構成
- アジア・オセアニア 72.37 %
- 中南米 10.83 %
- 欧州 0.24 %
皆さん
の方には、全世界株式(オール・カントリー)という銘柄が人気です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
先ほどの「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」において、堂々の1位であった投資信託になります。
以下簡単に抜粋します。
日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
出典:SBI証券 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)目論見書
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
出典:SBI証券 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)目論見書
日本や新興国含め、世界中が投資対象になります。
世界は成長し続けています。この投資信託に入れておけば、間違いない。という考え方は一理あると思います。
投資先の国々は以下の通りです。(20/10/4 調査時点)
出典:SBI証券 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)資産構成
- 北米 54.73 %
- アジア・オセアニア 22.24 %
- 欧州 19.62 %
- 中南米 1.27 %
皆さん
という要望に応えた商品が「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」になります。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
早くも2回目の登場です。私が一番好きだからです。
改めて概要を説明します。
日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
出典:SBI証券 eMAXIS Slim先進国株式インデックス目論見書
MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行います。
出典:SBI証券 eMAXIS Slim先進国株式インデックス目論見書
先進国となっているにも関わらず、日本が除外されているのが特徴です。
国内株式投資信託と分けて考えられるところがいいですね。
投資先の国々は以下の通りです。(20/10/4 調査時点)
出典:SBI証券 eMAXIS Slim先進国株式インデックス資産構成
- 北米 67.50 %
- 欧州 24.17 %
- アジア・オセアニア 8.08 %
比較してみよう
ということで、この一年をグラフ化してみました。
19年10月1日にすべての基準価額を10,000円にしてスタートです。
データ参照元はSBI証券様になります。
【全期間】
前回のアメリカ投資信託比較よりは、少し特徴が出ましたね。
また少し切り取ってみましょう。
【2019/10/01~2020/2/28】
コロナ前、比較的新興国株式インデックスが好調!
一時的に落ち込む頃もありましたが、基本他2銘柄を上回っています。数%上回っているので、誤差の範囲レベルではなさそうです。
しかしコロナ暴落前辺りで大幅減。この新興国株式の下落を受けて、ほぼ同じであった全世界と先進国について、先進国が一歩リードすることになります。
興味深いのは全世界株式について、新興国が上がると先進国よりも上がっている(新興国と先進国の間辺りに位置している)イメージでしたけど、全世界、先進国の差はあまりありません。
しかし、下がるときはしっかり新興国の煽りを受けて、下がってしまっています。(新興国と先進国の間に位置している)
これは意外です。
【2020/3/1~2020/6/30】
コロナ暴落後の動き方です。暴落のタイミングは比較的耐えていた新興国でしたが、4月以降は新興国が最も下がりました。
この時期はアメリカの回復が力強かったですね。
そして誤差範囲ですが、全世界は先進国-αで位置しています。
この時は、あまり全世界は新興国につられて下がってないですね。
【2020/7/1~2020/9/30】
全世界株式が、新興国と同じような上げ幅で動く気配がありません。
7月上旬から中旬にかけての新興国の山に対して、全世界は微動だしていません。
ちょっと先進国に追いついた程度です。
全世界が最も低くなっている期間も1か月程度ありました。
結論!
全世界は新興国と先進国の間をとるような銘柄のイメージでした。新興国の値上げメリットを享受しつつ、先進国も含めて政治的不安定リスクを回避できるイメージですね。
1年という超短期間ではあるものの、実績は先進国とあまり変わらないようでした。
新興国が値上がりしても、全世界の値上がりは誤差範囲程度。新興国のプラスが反映しづらい、先進国の動き-αという感じです。
これだとちょっと、全世界を選択するメリットはない気がしました。
コレたか
ご参考までにどうぞ。それでは。